2009/4/14 火曜日

デジタルDJの普及が音楽シーンを盛り上げる(その1)

カテゴリー: 音楽 — okaden @ 17:06:38

茶箱には結構な頻度でビギナーDJがやってきます。なぜかその多くのビギナーDJがデジタルDJシステムを所有しています。従来ですと、レコードやCDを持ち寄って、茶箱のDJ機材でミックスしてというのが一般的でしたが、この数年でPCを持ち込むパーティーが増えました。

昨今では簡単に始められるデジタルDJ機材の普及によって、レコードやCDをかばん一杯に詰め込まずに、ノートPCとオーディオインターフェースを持ち込んで気軽にDJを始められるようになりました。それによってDJをする行為そのものの敷居も下がって、気軽に音楽パーティーを開くこともできるようになったようです。

無論うちもそれに漏れず、最近ではターンテーブルを使わずにCDJとノートPCだけで行うパーティーも増えました。

pcdj11

では実際にどんなデジタルDJシステムを使っているのでしょうか、やはり一番普及しているのはNative InstrumentsのTraktorシリーズ、次点でSeratoのScratch Liveとなります。茶箱で行われるパーティーのデジタルDJの殆どがこのどちらかといってもいいでしょう。

TRAKTORシリーズ(画像はプロ)

TRAKTORシリーズ

serato scratch live

serato scratch live

それだけ普及しているというのは様々な要因があると思われますが、特にデジタルDJの多くがノートPCを元から所有し、そのPCに音楽を沢山詰め込んでる傾向にあると思われます。特にipodに代表されるポータブルオーディオのホストマシンとして使用されることで、膨大なトラックが自身のPCにストッ クされているわけです。

そのトラックをデジタルDJ機材でミックスして、茶箱のようなフルスペックの機材を備える場で大きな音量で楽しめたら実に楽しいことでしょう。茶箱に来てDJを見たり体験したりして、そういったきっかけからDJを始める人も少なくありません。

ところで、従来のDJシステムというのはターンテーブルもしくはCDJ、ミキサーという構成で、当店でも現時点ではターンテーブルはTechnics SL-1200mk5G、CDJはPioneer CDJ-1000mk3、ミキサーはPioneer DJM-800と、現行でトップクラスのDJシステムを備えています。

ほんの数年前から今日まで、このセットが業界標準となっていましたが、前述の通り、デジタルDJの普及によってターンテーブルが外に追いやられて、DJテーブルにはノートPCとオーディオインターフェースが載せられるようになりました。

ちょっと話は脱線しますが、2000年初頭、デジタルDJが普及し始めたころにプロのDJの一部にデジタルDJに否定的な意見も聞かれました。その多くが音質によるものでした。特に音楽は感性に訴えてくるものですから、質の良いものにこだわるというのはプロ意識として当然のスタンスであると思います。

ただ、プロの使用に耐えうる「品質」がここ数年で高まってからは状況が一変しました。特にワールドワイドに渡り歩くプロDJにとって、重たいレコードケースを持ち運ぶ手間を考えればショルダーバッグ一つで済むのは非常に有効ですし、中ではレコードケースが遠征先や空港で盗難にあったり、乱暴に取り扱われて破壊されてしまったという不幸な話も耳にします。それならば手荷物として持てるノートPCの方が確実ですし、そういったアクシデントを未然に防ぐことが出来ます。

その結果、活躍するDJやアーティストがいつでもどこでも音響拡声装置があるところでDJが出来るようになり、ボーダーレスになったこともデジタルDJの普及が貢献していると思われます。

またデジタルDJの基本性能はさらに上昇して現在ではタイムコードと呼ばれる制御信号が記録されたアナログレコードを用いて、あたかも従来のアナログのシステムでプレイを行ってるように見えるデジタルDJシステムも普及しはじめました。従来のアナログシステムで慣れたDJにとってはレコード盤とターンテーブルを操作してこそDJであるというアイデンティティが守られ、且つ手軽で音質の良いデジタルDJシステムが構成されるようになりました。

pcdj2

さて、話は戻りましてビギナーでDJを目指している人でアナログにこだわっている人は殆ど居ないと思います。逆にそういったレガシーな環境をステイタスにしているDJも居ますが、今回はデジタルDJについてお話していますので、そのへんを割愛して、デジタルDJはどこでも簡単に楽しめる音楽ツールであることを探ってみたいと思います。

先日、Native InstrumentsからTraktor DUOというソフトウエアが発売されました。店頭価格は14,000円程度ということで、このソフトとオーディオインターフェースがあればお手持ちのPCですぐにデジタルDJが始められます。

TRAKTOR DUO

TRAKTOR DUO

それではどんなオーディオインターフェースが必要なの?ということでオススメのオーディオインターフェースを挙げてみようと思っていたところに、これまたNative InstrumentsがTraktor Scratch DUOというソフトウエアとオーディオインターフェース付きのバンドルセットを発売してきました。こちらは43,800円とのことです。2系統のオーディオ出力を持つオーディオインターフェースを持ってない人であれば、こちらをオススメしますし、なんと前述したアナログレコードやCDでコントロールできるセットとなっています。

オーディオ出力が2系統必要って何?と疑問を持たれる方に説明しますと、DJというのは曲を選んで曲を繋いでいく行為を差します。アナログのDJでもターンテーブルもしくはCDJが2つ以上ないとミックスは成立しません。そこでオーディオインターフェースにもターンテーブルやCDJ2台分の出力がある必要 があるのです。幸いなことにこのTRAKTOR SCRATCH DUOにはAudio4DJという2系統のオーディオ出力を備えるオーディオインターフェースがセットになっているのです。

TRAKTOR SQRATCH DUO

TRAKTOR SQRATCH DUO

初めは画面の操作に慣れるためにオーディオインターフェースのセットで練習→本番まで行い、慣れてきたらお店に常設されているターンテーブルやCDJにコントロールディスクをセットしてスクラッチなどにチャレンジするのもいいかもしれません。くれぐれもデジタルDJ機材を初めて導入する場合はマニュアルを読むことを面倒臭がらずにひとつひとつの操作になれることから始めましょう。あるもの全て、なんでもかんでも同時に習得!では絶対に上達しません。ややこしくなって途中で諦めてしまうか、間違った操作方法を覚えてしまう恐れがあります。

さて、ちょっと長文になってきたので、今日はこのへんで。次の更新では、具体的な使用方法について書きます。

文面に出てきたソフトウエアについては下記リンクを参照してください。

Native Instruments Traktorシリーズ

http://www.dirigent.jp/products/ni/dj_line/traktorduo/index.html

http://www.dirigent.jp/products/ni/dj_line/scratchduo/index.html

serato scratch live

http://sound-dept.jp/?pid=4647563

余談ですけど、4万円ちょっとで本格的なデジタルDJが始められるって本当に敷居が下がったと思います。アルバムCD20枚分くらいですよ。

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